西条市立中川小学校 授業実践
本日(2025年10月21日)に、井上昌善(愛媛大学教育学部准教授)・森田諒(学部3年生)・大石有美香(学部4年生)が、西条市立中川小学校にて、小学校6年生を対象に交通安全に関する授業実践を行いました。今回の授業は、中川小学校で取り組まれている通学路安全対策推進モデル地域研究事業の一環として、実施させていただきました。授業では「地域の安全を守るために必要な情報について考えよう」をテーマとし、ESRIジャパンと連携をして作成したデジタルマップを取り上げながら、地域の安全について考えさせる授業を行いました。以下は、授業の様子、成果と課題について記載しています。
授業の様子
子どもたちとの交流を大切にしながら、授業を進めました。また、西条市教育委員会の門田さんからのお話しも伺い、多様な立場から、通学路の安全について考えさせました。


成果と課題
成果は、子どもの変容が見られたことです。子どもたちは当初、歩行者の視点から通学路の安全について考えていました。しかし、授業後は運転手の視点などにも着目し、交通事故を未然に防ぎ、地域の安全を守るための情報について選択・判断することの重要性に気づかせることができたと考えます。
課題は、子どもが事故の要因を踏まえた上で考察する機会を設けることができなかった点です。子どもたちが必要だと思う情報を判断する際に、すでに公開されている情報について本当に地域の安全を守るためのものになっているのかという視点から批判的に考察する機会を設定することによって、議論が深まったのではないかと考えます。
授業者の感想
今回の授業では子どもたちの意見を大切にしながら学習活動を展開していくことを意識しました。デジタルマップを活用して子どもたちに問いを投げかけ、地域の安全を守るために様々な人が関わっていることに気づかせることを目指しました。子どもたちは主体的に授業に参加してくれたこともあり、授業者も楽しみながらテンポよく授業を展開することができました。一方で、子どもたちがその情報を選んだ理由などを聞き出すことができず、改善するべき点もありました。交通安全をテーマにした教材・授業づくりに取り組んだのは初めてだったのですが、難しさを感じた時もありましたが最終的にとても面白いと思いました。このような授業を経験させていただいたことに感謝の気持ちを持ち、もっといい授業ができるようにはどうすればいいのかを考え続けていきたいと思います。(森田諒)
本実践では、サポート役として主に板書などをいたしました。本実践を振り返ると、子どもたちのパワーに助けられた授業だったと感じています。中川小学校での授業実践を通して、教師のすばらしさを実感することができました。本実践で、中川小学校の先生方や子どもたち、西条市教育委員会の方々と出会えたことに、感謝でいっぱいです。本日学んだことを、次回の愛南町での交通安全教室にも活かしていきます。本日は、ありがとうございました。(大石有美香)
本日は大変貴重な経験をさせていただきありがとうございました。この経験を活かし、今後の授業実践に実戦に向けて教材研究に努めます。西条市立中川小学校をはじめとした、様々な関係者の皆様、本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。(報告者:大石有美香)
愛媛大学井上昌善研究室
愛媛大学
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