中学生の声を活かす学校再編ワークショップ
2026年1月22日(木)、西予市役所にて、中学生の声を活かす学校再編ワークショップ(WS)を実施しました。西予市では、今後生徒数が急激に減少することが予想されることから、中学校の学校再編に関する検討が進められています。本WSは、中学生の意見を踏まえることで、公正な意思決定を目指すことを目的として行われました。学校再編は子どもに関わる政策であり、子どもの意見を表明する機会を設定し、その結果を踏まえて検討を進めることにより、こどもまんなか社会の実現につながります。また、地域社会の問題について子どもが意見を表明する経験を通して、地域社会の一員であるという自覚を持ち、社会参加意識の向上が期待できます。

活動の様子
市内の中学校5校の生徒会メンバーが集まり、「みんなでより良い教育・学校教育について考えよう」をテーマについて、意見交換を行いました。

まず、事前に、西予市役所からの「学校再編」に関する動画資料(生徒数の推移や学校の老朽化の問題など)を活用し、学校ごとに意見を考えてきてもらいました。各学校から、「安全な校舎にしてほしい」「学校の生徒数が増えることで、クラス替えができるから楽しみ」「通学時間が1時間以上かかる子もでてきて心配」といったように、生徒が望む学校の在り方や学校再編に向けた思い・不安が伝えられました。
次に、学校ごとに①各学校の発表を聞いて思ったこと、②より良い教育・学習環境とは、という二つのテーマについて話し合いました。話し合いの際には、留保条件(~の条件がそろえば再編すべき・再編すべきではない)や将来の西予市への視点をふまえるように留意することを伝えました。
そして、学校ごとに話し合ったことを、他学校への生徒にも共有しました。この活動を通して、様々な学校の考え方を知ることができました。
最後には、再度、自学校の生徒で集まって、他学校からの意見を踏まえながら、「より良い教育・学校環境とは何か」ということについて意見をまとめていきました。

中学生の意見には「安心して発言ができる環境をつくってほしい」というような心理的安全性の確保を重視するするものや、「学校行事を盛り上げたい」というような環境の変化を望むものがありました。また、「学校がなくなってしまったら、地域を知る経験や地域へ貢献できる機会が減ってしまうのではないか。」というように、地域への影響に着目した意見もありました。
また、最後のアンケートでは、本ワークショップに今後も参加したいという意見が多くでました。学校教育に関わる事柄について、子どもも交えて話すことの重要性を実感しました。
本日のワークショップでは、中学生が学校再編に関わる機会に立ち会わせていただきました。未来の西予市について考え、学校再編に関する意見を大人たちにしっかり伝えている姿を見て、とてもたくましく思いました。少子高齢化の影響により、今後学校再編が増加すると予想される中で、このような貴重な経験をさせていただき、とても勉強になりました。本日の学びを活かし、これからのより良い教育の実現に向けて、尽力いたします。関係者の皆様、本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。(報告者:大石有美香)
愛媛大学井上昌善研究室
愛媛大学
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