連携・協働教育フォーラム2026 in 愛媛
2026 年 3 月26 日に連携・協働教育フォーラム2026 in 愛媛が開催されました。本フォーラムに参加し、学校と地域がどのように関わりながら子どもの学びを支えていくのかについて、様々な方々との対話を通して、多様な実践事例を学びことができました。

第一部 話題提供
第一部の話題提供では、3名の登壇者から、それぞれのお立場における連携・協働教育の具体的な実践が紹介されました。まずは、東温市地域コーディネーターの柴崎あいさんから内閣府コミュニティ防災教育推進モデル事業(防災まち歩き)の実践が紹介されました。その中で、「子どもたちと地域の人を出あわせたい」「子どもたちと一緒に学び地域をつくりたい」という思いを大切されている点が印象的でした。また、連携・協働には課題も多い中で、それら課題を乗り越えるために、未来をつくる協働本部として「チームいのとん」を立ち上げ、地域社会でしたいことに学校を巻き込んでいく取り組みについて学びました。

次に、大阪市立野田小学校教頭の石元周作先生から、大阪市水道局との連携を通した社会科授業を紹介していただきました。小学校4年生社会科の単元「水」を題材に、水道局職員さんと本音で対話しながら授業づくりを行った点が印象的でした。外部人材の関わりにより、専門的な知識の提供や子どもの問いへの直接的な応答が可能となり、学習内容の理解や興味・関心の向上につながっていた。一方で、こうした蜜な連携には、日程調整や事前の打ち合わせなどの負担も大きく、また、継続的な連携の難しさも示された。しかし、本音での対話を通して互いの目標や専門性を共有することが、効果的な連携・協働教育の実現に不可欠であることが示されました。

最後に、八幡浜市立喜須来小学校教諭の浅野さやか先生から、地域の特色を生かした1年間の実践を紹介されました。自ら様々な場所に足を運んで、人と関わる中で学びを見出している姿がとても印象的でした。個人だけではなく組織全体で気づきを共有し、学校全体で取り組むことの重要性が示されました。

その後、岡山大学の桑原敏典先生と愛媛大学の松村暢彦先生からコメントがありました。桑原先生は、地域連携を継続的なものにするためには、それを「子どもたち自身のもの」にしていくことが修養であると指摘されました。また松村先生からは、外部人材を活用する際の「知識の精選」の重要性について示唆がありました。


第二部 グループディスカッション
第二部のグループディスカッションでは、参加者同士で意見交換を行い、地域連携・協働の必要性を改めて考えることができました。「学校と地域の連携をどのように実現していくか」という視点から、課題や改善策について理解を深めるとともに、多様な立場や経験の異なる参加者の意見を聞くことで、自分自身の考えを見直す機会にもなりました。

まとめ
今回のフォーラムを通して、連携・協働教育を進めるうえでは、制度や仕組みの整備だけではなく、関係者同士の信頼関係や対話の積み重ねが不可欠であると感じました。今後は、本フォーラムで得た視点を踏まえながら、自身の学びや研究にも活かしていきたいと考えています。貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。今後とも、つながりを大切にしていきたいと思うので、どうぞよろしくお願いいたします。(報告者:福岡百萌)

愛媛大学井上昌善研究室
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