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NPOくすくす×愛大(第5回)成果報告

NPOくすくす×愛大(第5回)成果報告

 2026年9月6日(日)にNPOくすくすさんと小学生を対象に第4回目のワークショップを実施しました。 今回のワークショップでは、8月23日(土)に開催された「くすフェス」を振り返るとともに、フェスで得られた売上をどのように分配するかについて、「公正」と「公平」の視点から話し合いました。

活動の報告①

はじめに、「くすフェス」の振り返りを行いました。
子どもたちからは、「緊張したけど、自分の仕事に責任をもって取り組むことができた」「思っていたよりもたくさんのお客さんが来てくれて嬉しかった」など、当日の経験を振り返る声が聞かれました。

また、当日の様子について、大学院生の今宮からは、「勇気を出して『いらっしゃいませ』と声をかけ、お客さんを呼び込んでいたね」「準備の段階から、みんなで協力して頑張っていたね」といった振り返りを伝えました。

活動の報告②

次に、「くすフェス」での売上と経費について発表を行いました。

売上がそのまま利益になるわけではありません。商品の原価だけでなく、保険料や駐車場代など、さまざまな経費がかかっていることを確認し、それらを差し引いた最終的な金額を発表しました。
子どもたちの中には、原価を抑えたり、途中で商品の値上げをしたりすることで売上を伸ばしたチームがありました。一方で、計画どおりに進まず、思うように売上を伸ばせなかったチームもありました。
それぞれのチームが行った工夫や、思うようにいかなかった点を振り返りながら、なぜ売上額に違いが生まれたのかについて考えることができました。

活動の報告③

次に、くすフェスで得た売上をどのように分配するかについて、話し合いを行いました。

子どもたち自身で意見を出し合い、「公平」に分けるのか、それとも「公正」に分けるのか、それぞれのグループで話し合い、みんなが納得できる答えを考えました。
子どもたちからは、
「みんなで平等に分ける」
「割り切れない分を他の班から3円だけもらって、割り切れるようにする」
「割り切れない分は、コンビニの募金箱に入れる」
「キッチン担当が暑い中で大変だったから、多くしてあげる」
など、さまざまな意見が出ました。

同じ「分ける」という課題でも、何を大切にするかによって考え方に違いがあり、子どもたちは、それぞれの意見の理由を伝えたり、友達の考えを聞いたりしながら、グループごとに活発な意見交換を行いました。

授業者の感想

 今回のワークショップを通して、私自身も子どもたちから「話し合うことの面白さ」について多くの学びを得ました。今回の授業を考えた際には、どのグループも売上を人数で均等に分けるのではないかと予想していました。しかし、子どもたちは「平等に分ける」という方法だけで話し合いを終えるのではなく、仕事量の違いや、割り切れずに余ったお金をどうするのかについても議論を深めていました。その中では、私自身には思いつかなかった「余ったお金を募金する」というアイデアや、グループ間でお金をやり取りするというアイデアなど、さまざまな発想が生まれていました。そして、それぞれのグループで意見を出し合いながら、自分たちなりの「納得解」を導き出そうとする姿が見られました。今回の活動では、こちらから具体的な答えを提示することはありませんでした。それでも子どもたちは、「どのようにお金を分けるのがよいのか」を自分たちで考え、話し合い、それぞれの答えを導き出していました。子どもたちが議論するために必要な力の一つとして、今回の実践を通して、私は「自分の考えを相手に伝える力」が重要なのではないかと考えました。自分の考えを伝え、相手の考えを聞きながら、一緒に答えをつくっていく。今回の子どもたちの姿から、話し合いにはそのような面白さがあることを改めて感じました。
 また、NPOくすくすさんの活動を通して、自分の「好きなこと」を授業に取り入れ、それを表現している子どもたちの姿から、私自身も多くのことを学ばせていただきました。今回のワークショップの実施にあたり、ご協力いただいたNPOくすくすの皆様、そしてご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

今回のワークショップは一区切りとなりますが、これからも継続的に活動を行い、子どもたちとともに学びを深めていきたいと思います。(報告者:村田朋樹)

なお、NPOくすくすさんのnoteにも今回の実践について掲載していただいています。ぜひ、あわせてご覧ください。

https://note.com/legit_moraea7960/n/n9797c9bb2ba0