先日(2025年5月21日)、中山小学校にて全校児童を対象に、総合的な学習の時間の授業を実施させていただきました。1時間目でよもぎあられの生産過程や価値について知り、2時間目はよもぎあられの持続可能性についての検討と中山地区でよもぎを収穫する意義について考える授業を行いました。以下は、当日の様子です。



授業の成果としては、「金属探知が重要であることがわかった」や「よもぎあられが国産100%にこだわっていることがわかった」などのワークシートの記述から、採ったよもぎが製品になるまでの過程や企業の努力について理解させることができたと考えております。また、「小学校の全校児童でよもぎを採る機会をつくる」などのワークシートの記述から、よもぎあられの生産を持続的に行なうために、児童一人一人ができることについて考えている様子を見とることができました。一方で、授業の課題は、よもぎあられの売り上げの一部が中山に還元される仕組みについての理解が不十分であったことだと考えております。今回得た学びを、今後に生かせるよう、より授業を分析・改善していきます。
以下、授業者岩崎(大学4年生)の感想です。
私は広島県出身で、当初は中山町という町の存在すら知りませんでした。しかし今回のプロジェクトに参加し、地域や企業の方々と関わる中で、これまで自分では気づくことができなかった中山の魅力や、よもぎに秘められた可能性を学ぶことができました。またそれと同時に、地域の人々の「中山を盛り上げたい」という熱い思いや、企業の方々のよもぎあられに対する強いこだわりにもふれることができ、非常に印象深い経験となりました。こうした、教科書には載っていないような学びを授業として落とし込むことは簡単なことではありませんでしたが、児童の思考の流れを考えながら工夫して授業を構成していく過程はとても面白く、私にとって貴重な経験となりました。来年には大学を卒業し、教員として現場に立つことになりますが、今回得た学びを生かし、地域の魅力を子どもたちとともに楽しく学べる授業を実践していきたいと考えています。
次回は、6月10日に成果報告会が行なわれます。また、6月28日に伊予市にてせんべろ会が行なわれ、実際に「よもぎあられ」を販売いたします。最後になりましたが、伊予市立中山小学校 山下校長先生、伊予市商工観光課 十倉さんをはじめとした関係者の方々には大変お世話になり、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。