【研究概要】
本研究は、持続可能な社会の創り手であるコミュニティ・オーガナイザー育成に寄与する地域と大学が連携した学習環境モデルの提案を目指すものである。今回は、社会問題の中でも特に喫緊の課題と言える地域防災とダイバーシティを中心テーマとする。なぜならば、社会的弱者を社会の創り手として捉え、彼らの意見が社会作りに活かされるプロセスが重視され、実際に社会実装の可能性が保障されているテーマが地域防災・ダイバーシティであると判断したためである。

本研究では、「ケア」を重視した持続可能な社会の創り手であるコミュニティ・オーガナイザーの育成を目指す教育プログラムの開発及び実践を通して、①社会的弱者の人たち、ユース世代、地域のステイクホルダーなどの関係者はどのように関わったのか、②教育プログラムの実践を通して参加者はどのように成長したのか、③連携方法や連携体制構築のための手立てについてどのように考えればよいのか。という三点を明らかにする。これにより、社会的弱者を含めた多様なステイクホルダーの関わり方や連携方法のあり方を解明することで、教育分野から社会的課題解決につながるストラテジーの提案を目指していることから、従来までの教育研究にはない革新性及び優位性が認められる。
【研究コアメンバー】
①井上昌善(代表者)、教育学部・准教授、外部連携を通した社会科・主権者教育の授業開発・防災教育
②富田英司(構成員)、教育学部・教授、教育心理学・ネットワーク分析
③玉井輝之(構成員)、教育学部・准教授、ICT教育・技術教育
④冨田享子(構成員)、教育学部・准教授、特別支援教育・インクルーシブ教育
⑤松村暢彦(構成員)、社会共創学部・教授、公共交通学・都市計画・地域防災
⑥渡邉敬逸(構成員)、社会共創学部・准教授、GIS教育・地理学・地域防災
⑦岡本威明(構成員)、教育学部・教授、食品衛生学・食品栄養学・生化学
⑧原本博史(構成員)、データサイエンスセンター・教授、統計数学・モンテカルロ法・擬似乱数
【令和6年度車いす教育プログラム】
令和6年度10~11月にかけて車いす教育プログラムを実践しました。
本教育プログラムは、共生社会の担い手としてのコミュニティ・オーガナイザーの育成を目指すことをねらいとしています。
概要は、以下の通りです。

本プログラムの詳細については、以下の動画をご覧ください。